2003年2月の星空、チェックしたい天文現象

日本全国急に寒くなってきましたが、皆様お変わりはありませんでしょうか。寒ければ寒いほど冬の一等星たちは輝きを増します。カノープスと言った星をご存知でしょうか。おおいぬ座のシリウスが南中した頃に、南の地平線ぎりぎりに見える明るい星です。明るさはシリウスの次の恒星です。この星は南日本しか見ることができません。また地平線ぎりぎりのため、光の屈折により赤く見えます。この星は中国では、南極老人星、老人星とも呼ばれ、一目でも見ると長生きができると言い伝えられています。
冬の星座たちの中にひときわ明るく輝く木星が、プレセペ星団に近づいたり、明け方の東の空で火星とさそり座アンタレスが近づいたりで目が離せません。
2月2日、木星が衝
明け方の火星

2月2日、木星が衝

2月2日に木星が衝(太陽−地球−木星が直線上に並ぶ)を迎え、-2.6等星として冬の星座の中で輝いています。かに座のプレセペ星団と近づいているので、双眼鏡を持っている方は大変美しく見られると思います。
プレセペ星団(視野2°)

明け方の火星

明け方に、火星とさそり座アンタレスの接近が見られます。この火星は今年の8月27日に21世紀中の大接近となります。

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